クルアーンの中ではアッラーは、「アッラー」、「我」、「我々」、「彼」、「あなた」といった様々な言い方で表現されるのですが、この翻訳ではアッラーを指し示す言葉が全て太字で示されています。ここでは、太字にさらに下線をつけて引用してみます。
われがあなたにクルアーンを下したのは、あなたを悩ますためではない。主を畏れる者への、訓戒に外ならない。大地と高い諸天とを創りなされる、かれから下された啓示である(第20章2-4節)。
われはあなたがたを創り、形を授け、それからわれは天使たちに向かって、「アーダムにサジダしなさい。」と告げた。それで外のものは皆サジダしたが、悪魔〔イブリース〕はサジダした者の中に加わらなかった。
かれは仰せられた。「われがあなたに命じた時、どうしてサジダしなかったのか。」悪魔は応えた。「わたしはかれよりも優れております。あなたはわたしを火から御創りになりましたが、かれを泥で作られました。」(第7章12節)。
また、アラビア語と日本語訳が併記されているので参照に便利であるほか、エジプトやサウディアラビア等に留学した複数の日本人ムスリム(イスラーム教徒)によって改訂作業が進められたといった特徴があります。
(K.S.)